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【2月19日】但馬牛の耕作放棄地放牧による生物多様性保全効果の論文賞受賞2025.03.06

兵庫県但馬地域では但馬牛を放牧することで耕作放棄地を有効活用する取り組みが行われ、このシステムは2023年に世界農業遺産に登録されています。この度、耕作放棄地と但馬牛の放牧地 (元々は耕作放棄地) でチョウ類やそれらの蜜源となる植物の多様性を比較しました。その結果、但馬牛の放牧地では耕作放棄地と比較してチョウ類の種数や個体数、また顕花植物の種数や花数が高く、但馬牛の耕作放棄地放牧はチョウ類や植物の多様性の保全効果があることを実証しました。但馬牛の放牧システムをほかの地域でも有効活用することで、近年増加する耕作放棄地において生物多様性保全を進めることができると期待されます。

ご担当:中濱直之?准教授、濱野友さん(本学修士課程学生)、藤本真里?教授、衛藤彬史?客員研究員

日本生態学会 『Ecological Research 』2025年2月19日「お知らせ」より受賞論文をご覧いただけます